この度、子供達を水難事故から守るために開発した、水に浮くランドセル【ウクラン】を、日常と非日常の両方を兼ね備えたフェーズフリー商品として、3/1発売致します。【ウクラン】は、通学時はランドセルの機能、災害時では浮体機能が発揮され救命用具になります。その点が評価され、2021年グッドデザインしずおか金賞を受賞しました。

　弊社は、眼鏡ケース、眼鏡拭きが主力商品ですが、持ち込み企画の商品化に協力してきた実績と、裁断・縫製の設備がある事から、2017年12月浜松市内のお取引先様のご紹介で「浮くランドセル」のサンプル作りのご依頼がありました。
　このお客様は浜松市内の男性で、2012年宮城県石巻市の大川小学校を訪れた際「津波から助かる方法はなかったのか？」と、ご自身のお孫さんと重なり、「子どもが自分の身を守れる方法」として、ライフジャケットに変形して浮くランドセルを考案されました。しかしサンプル作りを何ヶ所も断られたとの事で、弊社に相談され発案者様の思いに感銘を受け、2018年2月商品化に向けた打ち合わせ・デザイン案がスタートしました。 中断した時もありましたが、脱着を簡略化し水がたまらないように穴をあけるなど、災害を想定して4年がかりで開発しました。そして製品安全評価センター(東京)の実験では、水上で7.5キロの重りをつけて24時間連続浮遊が証明されました。プールと浜名湖では、NPO法人・浜松ライフセービングクラブの管理の下、浮遊テストを行い、泳げない子も浮く事ができ、飛び込んでも必ずお腹側が上に向くようになっている構造など、高評価でした。

　【ウクラン】の名前は、公募で静岡県浜松市内の小学生が選んでくれました。同じ名前を5名選んでくれた事から、名前を聞くと浮くランドセルだと、子供にも分かりやすく認識できる名前になりました。重量も一般のランドセルに近い重さです。

　震災から間もなく12年になります。「子どもたちの命を守りたい」と思い続けた発案者様の当時から10年以上かかりましたが、ウクランをつけて浮きながら救助を待つ方法を提供できる事になりました。この商品が、防災を考えるきっかけにつながったり、選択肢のひとつになり、子どもたちが自分の命を守れる一助になればと考えております。

〜 検索は「ウクラン」・ 商品概要 〜
◆商品名 ukuran「ウクラン」水に浮くランドセル
◆発売日 2023年 3月 1日
◆価格 49,500 円 税込 ◆ 重量 約１，５００ｇ
◆ウクラン詳細　寸法：Ｗ約280 ×Ｈ約350 ×Ｄ約220 mm 　素材：本体ナイロン
◆トートバック（ランドセルに収納）詳細　寸法：Ｗ約245 ×Ｈ約290 ×Ｄ約140 mm 　素材：本体ポリエステル
◆装着方法
① ランドセルの中身を全て出したら、腹ベルトと股ベルトをポケットから引き出します。
② ランドセルを背負い、かぶせを両手で持ち上げ、そのまま頭を通します。
③腹ベルト、股ベルトそれぞれを接続して、固定します。以上で、装着完了です。

【お問合わせ先】
株式会社栄商会
〒430-0801 浜松市東区神立町116-5
TEL:053-464-0601(代)
FAX:053-464-0616
Mail:e-fujita@sakae-firm.co.jp
担当 藤田 悦子 (フジタ エツコ)